投資信託の分配金
投資信託の分配金は分配金とは、投資信託の運用で得られた利益の一部を投資家に還元するお金のことです。
分配金には運用によって得られた利益から支払う「普通分配金」と元本の払い戻しにあたる「元本払戻金(特別分配金)」の2種類あります。
分配金の受取り方には「受取コース」と、「再投資コース」の2種類あり、投資家は投資信託を購入する際にどちらのコースで分配金を受取るか選択します。
受取りコース
投資信託の決算ごとに分配金を受取れるコースです、指定する金融機関の口座に分配金が振り込まれます。
定期的な臨時収入が得ることができます。
受取コースを選択した場合は税引き後の分配金が口座に入金され、年金やお小遣いの足しとして定期的に運用の成果を受け取ることができます。
※引用元:松井証券
メリット
分配金受取コースのメリットは何といっても定期的な臨時収入を得ることができるからです。
投資資金が少ない内はもらえる分配金は数十円・数百円と少ないものですが、時間をかけて積み立て投資をしておけば徐々にもらえる分配金も増えていくので、定期的に懐に入ってくる分配金というお金が増えていきます。
また、投資信託が値下がりしてしまっても分配金の分は利益として受け取っているので損失を抑えたことにもなります。
デメリット
分配金受取コースのデメリットは複利の効果が小さくなるということです。
投資信託は基本的に長期投資に向いている投資商品なので、分配金を現金として支払えば投資信託の運用資産が減ってしまうなどのデメリットもあります。
また、「再投資コース」に比べると将来のリターンが少なくなる可能性もあります。
再投資コース
分配金を受け取らずに分配金の分だけ投資信託を買い増します。
投資元本が増えていくため長期的な運用を目指すなら複利の効果が大きくなります。
再投資コースを選択した場合、税引き後の分配金は自動的に運用の元本に加えられため、投資に回る資金が徐々に増えていき複利効果を期待できます。
再投資コースは長期で資産形成を考えている方に適しています。
※引用元:松井証券
メリット
分配金再投資コースのメリットは、将来の値上がり益のリターンが大きくなるといことです。
分配金を現金として受け取るのではなく、分配金の分だけ投資信託を買い増していくので投資元本どんどん増えて、複利の効果が大きく働き将来のリターンが「受取コース」より大きくなる可能性があります。
デメリット
分配金再投資コースのデメリットは、投資を続けている間は現金を手にすることができないということです。
また、投資信託の値下がりによって買い付け価格を下回ってしまった場合は丸々損失になってしまうことです。
「受取コース」なら元本割れしても、分配金分は現金としてすでに受け取っているので損失を限定したとも言えますが、「再投資コース」では分配金分も元本に積み増しているので、元本割れしてしまうと1円も手にすることなく損失となってしまいます。
まとめ
将来の経済状況がどうなるのかといったこと誰にもわかりません。
どちらのコースが絶対的に優位ということはないので、「受取コース」で先り利益を確保しておくか、「再投資コース」で将来の利益拡大を狙うのか人によって違いはあると思います。
2つのコースを理解した上でどちらのコースが自分の運用方針に合っているのか見極めましょう。
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