先物・オプション取引とは
先物取引とは、ある特定の商品を、あらかじめ決められた期日に、取引の際に決められた価格で売買することを約束する取引です。
オプション取引とは、将来の決められた期日に、あらかじめ決められた価格(権利行使価格)で対象の資産を買付ける、または売付ける「権利」を売買する取引です。
対象となっている資産を「買う」権利のことを「コールオプション」、「売る」権利のことを「プットオプション」といいます。
先物・オプション取引は金融派生商品(デリバティブ)と呼ばれるものなので、どちらも同じような金融商品と勘違いされがちですが、全く別のものです。
取引できる金融商品は証券会社により異なり、日経平均株価・TOPIX・NYダウ・東証REITなどの株価指数が主な商品です。
先物取引
先物取引は、株の信用取引やFXと同じように口座に証拠金を預けて取引する仕組みです。
先物取引を取引する際は証拠金のほかに手数料がひつようとなり、手数料は証券会社によって異なります。
契約
先物オプション取引では、取引が成立した時点では代金支払いは発生しません「契約」のみが行われます。
この買いや売りの契約のことを「建玉(たてぎょく)」と言います。
先物取引は「買い」からも「売り」からも入ることができます。
反対売買
保有している「建玉」を決済することを反対売買と言い、この時点で損益が確定し、資金のやり取りが実際に行われます。
建玉を建てた時の価格と決済時の価格の差が利益となり、このことを「差金決済」取引と言います。
買い建玉
買い建玉の値段が「10,000円」で、反対売買したときの値段が「15,000円」の場合だと、その差額分を「5,000円」が利益として受け取れます。
売り建玉
売り建玉の値段が「10,000円」で、反対売買したときの値段が「5,000円」の場合だと、その差額分を「5,000円」が利益として受け取れます。
限月 (げんげつ)
先物取引は、取引できる期間が決まっています。
銘柄ごとに取引できる期日(限月)が決められていて、期日当日は最終決済のみ行われます。
限月とは先物取引の最終決済月で期日を迎えた「建玉」は利益が出ていても、損失が出ていても、自動的に決済されます。
オプション取引
オプション取引も証拠金を預けて取引する仕組みで取引の際には手数料が掛かります。
オプション取引は、決められた期日に決められた価格で対象の資産を買付ける、または売付ける「権利」(権利行使価格)を売買する取引のことです。
対象となる資産を「買う権利」のことを「コールオプション」「売る権利」のことを「プットオプション」といいます。
コールオプションでもプットオプションでも、オプションの買い手は「プレミアム」を支払ってオプション権利を保有します。
コールオプション
コールオプションには、「買いコールオプション」と「売りコールオプション」があります。
買いコールオプション
日経平均の権利行使価格を「10,000円」買いコールオプションをプレミアム「1,000円」を支払って保有した場合は、権利行使価格である「10,000円」を上回った値と権利行使価格との差額を受け取ることができます。
逆に日経平均が下落してしまった場合は、買う権利を放棄することで先に支払ったプレミアム「1,000円」の損失だけに抑えることができます
売りコールオプション
日経平均の権利行使価格を「10,000円」売りコールオプションをプレミアム「1,000円」を受け取ります。
売り手は日経平均が「10,000円」を上回らない限り支払いは発生せず、この場合は受け取ったプレミアム1,000円が利益となります。
逆に、日経平均が「10,000円」を上回った場合、権利行使価格との差額を支払うことになります。
売り手は買い手が権利をこうした場合は必ず応じる必要があります。
プットオプション
プットオプションには「買いプットオプション」と「売りプットオプション」があります。
買いプットオプション
日経平均の権利行使価格を「10,000円」買いプットオプションをプレミアム「1,000円」を支払って保有した場合は「10,000円」を下回った権利行使価格との差額を受け取ることができます。
逆に日経平均が上昇してしまった場合は権利を放棄することで、先に支払ったプレミアム「1,000円」の損失だけに抑えることができます
売りプットオプション
日経平均の権利行使価格を「10,000円」売りコールオプションをプレミアム「1,000円」を受け取ります。
売り手は、日経平均が「10,000円」を下回らない限り支払いは発生せず、この場合は受け取ったプレミアム1,000円が利益となります。
逆に、日経平均が「10,000円」を下回った場合権利行使価格との差額を支払うことになります。
売り手は、買い手が権利をこうした場合は必ず応じる必要があります。
まとめ
先物・オプション取引は証拠金を預けて実際の資金よりも大きな投資ができる証拠金取引で、レバレッジを効かした取引が出来ます。
大きな利益を得られる可能性がありますが、逆に損失も大きくなってしまう可能性のある取引です。
また、証拠金の不足が生じた場合は追証が発生し資金の追加入金を求められる恐れがあるので、新配分には注意しましょう。
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